普賢寺(ふげんじ) 古桶屋町
民謡「おてもやん」の歌詞の中に出てくる「夜聴聞詣り」(よじょもんまいり)の舞台と言われているお寺。
「夜聴聞」とは、夜、お寺の説教・説法を聴く会のことで、住職のありがたいお話が聴けると同時に、当時は男女の出会いの場でもあったようです。
歌詞の中で、おてもやんは「夜聴聞詣り」に行って、気になる人とお話しがしたい、と歌っています。
現在では、毎年8月に「城華(しろはな)まつり」が開催され、たくさんの浴衣姿の男女でにぎわいます。
「城華まつり」は「和」にこだわった手作りのお祭りです。
境内では、和風かき氷や焼き鳥、わたがしなどが販売され、ステージでは、三味線や昭和歌謡のライブ。本堂では、和雑貨・和小物の販売、小学生による落語などが披露されます。
◎一町一寺巡り案内板より◎
当寺は浄土真宗の教えを熊本の地に最初に伝えた寺院のひとつです。
本寺を建立した道了法師[どうりゅうほっし]は、室町時代の永正13年(1516)に菊池の泗水にこの寺を建立しました。
その後、加藤清正公の求めで、慶長10年(1605)当地に寺を移転しました。
本堂は西南の役の際焼失し、明治16年(1883)に再建されました。境内や参道は移転当時のままで、四方に町を配した典型的な一町一寺の形を今に留めています。
また本堂には、華やかな天井絵を確認することもできます。