■季節ごとに変わる旬の手作り和菓子
旬の果物などを取り入れるなど、季節をちょっと先取りした和菓子が並ぶ「友達屋製菓本舗」。1個100円前後で、熟練の職人による手作りの和菓子がいただけます。
季節の和菓子がもっともおすすめですが、一年通していただける「くるみ餅」や大臣賞を獲った「長崎カステラ」も絶品。パイやクッキー、「おてもやんもなか」、どくろの形の「どくろらくがん」なども手土産・差し入れに最適です。店頭には、定番から季節限定のものまで、常時20~30種類のお菓子が並んでいます。
イートインスペースがあるので、お茶をいただきながらその場でお菓子を楽しむこともできます。
■「友達のように仲良く」という気持ちを込めて
「友達屋製菓本舗」という店名は、創業者である先代社長によるネーミング。
昭和20年頃、故郷・島原で創業した先代社長は、「社長も従業員も友達のように仲良く」という経営方針に由来して、店名を「友達屋」にしたそう。
創業当時は、かき氷や「スナップ」と呼ばれる焼き菓子の販売が中心でしたが、熊本に移ってからは和菓子の注文が増え、2代目となる現社長が小売店をオープン。
店頭でお菓子を販売するのはもちろん、料亭や仕出し店、スーパーなどにお料理ようかんを卸したり、茶道教室や和のイベントなどに用意される和菓子を作ったりしているので、実はみなさんも一度は「友達屋」のお菓子を口にしているかもしれませんよ。
■体験教室やイベントを通して和菓子を普及
最近では、「和菓子手作り体験」や「出張体験教室」などの依頼が増え、若き3代目が講師となって、お店隣接の工場や小学校などで和菓子作りを教えています。
さらに3代目は「和菓子をもっとたくさんの年齢層の人に知ってもらいたい」という思いから、店内の広いスペースをギャラリーやイベント会場として開放。不定期ながら、毎月のようにミニフリーマーケットやハーモニカコンサート、陶芸展示などが催されています。
これらのイベントをきっかけに若い人や子どもたちが来店し、遊び場・憩いの場となりつつあるのを見ると、まさに「友達屋」の名を付けた創業者の理念が引き継がれているという気がします。